会社の人間関係がこじれると、職場に行くのも疲れる。だから、どうせ会社勤めをするなら、自分に適した人間関係の会社を選ぶべきだ。では、それはどうやって見極めるべきか。社内での人間関係は、おもに組織がものごとを決める際に、発生する。メーカーなら、ある商品を企画、開発、調達、生産、流通、販売する一連の流れのなかで、それぞれのプロセスで、大小の意思決定がある。企画ならどういうコンセプトの商品を作るか。開発なら、どういう素材を使って新しい機能を入れこむか……。
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これらの意思決定が、少数の上級管理職クラスが決めたことを部下がひたすらこなすのか(トップダウン)、多数の現場社員の意見がとりこまれる形で具体化していくのか(ボトムアップ)により、職場の人間関係は、まったく異なるものとなる。究極のトップダウン組織では、北朝鮮のように独裁者がおり、1人に権限が集中している。いわゆるカリスマ経営者がいる会社は、これに近くなる。周囲には「腰巾着」がまとわりつき、イエスマン以外は排除されているケースが多い。ダイエー(かつての中内功体制)、三洋電機(―つ前の井値敏体制)、NHK(一つ前の海老沢勝二体制)、日経新聞(一つ前の鶴田卓彦体制)、読売グループ(現渡追恒雄・ナベツネ体制)が有名だ。「1つ前」が多いように、独裁体制は、必然的に崩壊の結末を迎える。その末期は、次の経営者が育たず、倫理は退廃し、業績も悪化するのがセオリーだ。このような組織における人間関係は、上意下達、ヒラメ人間(上しかみてない)の増殖、上のいうことを無難にやるだけの官直的で自由闘達さのかけらもない人間関係となる。