テレビ番組が火付け役となった“お宝ブーム”の影響も、見逃すことができない。中古品というと、これまでは使い古しとか、汚いといったイメージがあった。だが、いまの中古品にはそのイメージはない。むしろ使い込まれた中古品は、ものによっては使い勝手がよく、独特の味わいがあると人気が高いほどである。昭和三十年代の日本の多くの家庭にあったちゃぶ台などが人気を集めているのが、そのよい例である。あるアンティークショップの主人が言うには、若者や外国人は、たとえば古民具などにしても従来とはまったく違った、びっくりするような巧い使い方をするらしい。そういう独創的なアイデアで、そのモノが持っている本来の価値をひっくり返して、新たな価値観を創り出せるのも、古物だからこそできる楽しみである。このように、いまや中古品市場は完全に市民権を得て、ビジネスとして急成長の途上である。低迷する新品販売を尻目に、まさに不況知らずの右肩上がりでここ数年、推移してきている。質屋を始めるときは、このようなことを頭に入れておくように。